お花の教室:ガーデニング初級編 第2回 鉢植えの水やり
  カラカラに乾いてしまったとき
 
鉢土がカラカラに乾いてしまったときは、通常の水やりでは水が土にうまくしみこまずに、流れ出てしまうことがあります。(注1)
これではいくら水やりをしても無駄!
そんな時は...
「秘技:2度やり」(軽症の場合)

一気に水をやらずに、まず少量のお水を根元にかけます。
2度やり その1
水がしみこんでいくまで、そのままにしておきます。
2度やり その2
水がしみこんだら、今度は鉢底から流れ出るまで十分に水を与えます。
2度やり その3

大体はこの方法で十分な水を与えることができますが、例えば次のような場合は重症ですので「水没」をお試しください。
■完全に乾ききって、花や葉がダランとしてしまった
(シクラメン、サイネリア(シネラリア)など)
■土が鉢の上面より盛り上がっていて、水が鉢の外にこぼれてしまう
(シンビジュームは土が盛り上がっている場合が多いので有効です)

「秘技:水没」(重症の場合)

まず鉢がすっぽりと入るバケツなどに水をためます。

水没 その1
鉢ごとバケツに入れてしまいます。
水没 その2
しばらく、そのまま放置しておきます。
(注2)
水没 その3

土が柔らかいため、バケツの水の中に流れ出てしまいそうな場合は、バケツの水の量を少なめにして、鉢が全て水没しないようにしてください.
シンビジュームの土は固くなっているので、鉢ごと水没しても大丈夫です。
なお、しばらくしたら必ずバケツから鉢を出してください。
このままの状態で管理すると根が腐ってしまいます。(「根腐れ」と言います)

 
(注1)

水がすぐ流れ出てしまう原因は他にも考えられます。
特に鉢の中で根が育ち過ぎてしまって生長できない状態(「根詰まり」と言います)の場合が考えられますので、チェックが必要です.
長い間植え替えをしていないときは、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
根詰まりをチェックするには、鉢から植物を抜いて根が鉢底の方でトグロ状になっていないかを見てみます。トグロ状になっていたら植え替えが必要です。

(注2) 鉢が軽い場合は、鉢ごと水に浮いてひっくり返ってしまうことがあるので注意してください。


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