お花の教室:ガーデニング初級編 第3回 植替えの基礎
 
パンジーの苗を鉢植えに植え替えて、植替えの基礎を学びます

パンジーの苗は通常右のような状態で売られています
他の花の苗も同様ですが、植わっている黒いビニールの鉢のままでは育成に適さないため、このままではうまく育ちません

パンジー苗
そこで鉢に植え替えることにします
市販の鉢にはいろいろなものがありますが(プラスチック、陶器、素焼きなど)どのようなものでもかまいません
ただし、大きさは現在の苗の状態より1回り大きめのサイズのものにします
※上のような苗の場合、通常3号(直径9㎝)ですから、植替える鉢は4号か5号(直径12㎝~15㎝)の大きさのものを選びます
まず、黒いビニールの鉢から苗を抜きます
抜いた状態を見てみると右図のように白い根っこがグルグルと巻きついている場合があります
パンジー苗

あまりグルグルと根っこが巻きついているような場合は、そこの部分の土を少し崩します
底の部分の余分な根っこは切ってしまってもかまいません
根っこがグルグルと巻きついていない場合はそのままでかまいません

パンジー苗
鉢を用意します
鉢は上で説明したように苗の状態より一回り大きいサイズのものを選びます
鉢
右図は鉢を上から見た状態です
陶器鉢の場合、鉢底に穴が少し大きめな穴があいていることがあります
鉢(上から見た図)
穴から土などがこぼれないように、鉢底用の網をかぶせます
(ハサミで切って使う様なものが売られています)
網をかぶせることにより、底の穴から害虫などが入るのを防止することもできます
プラスチックの鉢などは小さな穴がたくさんあいているものがほとんどですので、そのままでかまいません
まず鉢底にごろ石を底が見えなくなるぐらい入れます
(鉢底石、ごろ土などとも言われます)
その上に土を少し入れます
この時、パンジー苗の土の部分をのせてみて鉢の上から1~2㎝位の深さになるように調整します
上部の1~2㎝のすきまは「ウォータースペース」と呼ばれ、水やりのときに水が鉢からあふれないようにするための部分です

鉢の周りに土を入れます
このとき土はパンジーの土の部分と同じ高さまで入れます

鉢の周りに入れた土の部分をワリバシなど棒状のもので突いていきます
土が沈んだ場合は土をさらに足します


たっぷりと水遣りをして完成です!
水遣りによって土が沈んだ場合は土をさらに足します
 
(注1)

この例では1株の植付けを説明しています。寄せ植えなど2株以上植え付ける場合は、特に株と株の間に土が入りにくいので、鉢の周りとともに株と株のあいだもワリバシなどでついて土を入れるようにします。

(注2) あまり大きい鉢に植えると、水が乾きにくくなり、根腐れの原因となるので注意が必要です。
(注3) 植物の種類や植え付ける季節によっては、根を崩したり、切ったりしない方がよい場合があります。
植え付け方は購入時に、お花屋さんで確認しましょう。


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